韓国で話題の『マランギ』『ワックプボール』とは?若者の間で人気の新しいストレス解消法

韓国で話題の『マランギ』『ワックプボール』とは?若者の間で人気の新しいストレス解消法

ソウル・チャンシン洞の文房具街に足を運んでみると、20~30代の若い世代がスマートフォンを片手に、色とりどりの『マランギ』と『ワックプボール』を比較検討している光景が目に入ります。3,000~10,000ウォン(約300~1,000円)のこれらグッズは、2026年の韓国で最も意外な売れ筋商品となっています。スマートフォンから目を離し、手触りで癒される、そんな新しいストレス解消法が韓国の若者たちを虜にしています。

『マランギ』『ワックプボール』って何?

マランギ(말랑이)は、「柔らかい」という意味の韓国語から生まれた造語で、柔軟性のあるゴム製グッズです。揉んだり、伸ばしたり、ねじったり…遊び目的ではなく、ひたすら触れることの快感を追求する商品です。

ワックプボール(왁뿌 볼)は、手のひらサイズの球体で、硬いワックス製の外皮と柔らかい内部から構成されています。外殻をバリッと割る瞬間の心地よい音と感覚が魅力。SNSではこの『割る』シーン動画が数百万回再生されています。

なぜ韓国の若者はマランギにハマるのか

子ども向けフィジェットおもちゃとは異なり、マランギとワックプボールは『大人のためのストレス軽減ツール』です。Instagramで「マランギ」を検索すれば12万件以上、「ワックプボール」なら1万件以上のハッシュタグが存在します。これは遊びではなく、『リセット』を求める行動です。

韓国の職場文化は厳しく、平均労働時間は長く、完璧主義が浸透しています。こうした環境下では、安価で、ポケットに入り、頭を使わずに触れるだけで心が落ち着く…こんなグッズの存在が革命的なのです。

ソウルの文房具店での『戦い』

ソウルの文房具街で観察されるのは、お母さんと子どもではなく、大学生や社会人です。彼らはInstagramで『ウィッシュリスト』を作り、ブランド、色、手触りを比較します。ワインテイスティングのような真剣さです。

店員たちも品切れ状態に悩まされています。ASMR動画(割る音、揉む音)がSNSで拡散されるたびに、需要が爆発的に増えるのです。

世代を越えたストレスの処理方法の変化

このトレンドは、韓国の若い世代が『パフォーマンス中心の娯楽』を捨てていることを示します。フィットネスアプリで自分を追い込んだり、生産性を競ったりすることをやめ、ただゴムボールを握る。その行為そのものが癒しなのです。

アジア全体で同じ傾向が見られます。日本のポップイット、韓国のマランギ…高級スパから『触覚的』『感覚的』『低コスト』なセルフケアへのシフトです。

グローバル視点:フィジェットおもちゃの進化

2017年の「フィジェットスピナー」ブーム、その後の「ポップイット」と比較すると、マランギトレンドは『成熟』を象徴しています。単なる流行ではなく、正当なストレス管理ツールとして認識されているのです。韓国の消費者はより意図的で、デザイン性に優れ、コミュニティ志向の製品を求めています。

ソウルでマランギ・ワックプボールを探す

主な購入スポット:チャンシン洞文房具地区、明洞の土産物店、専門店など。オンラインではバンジャン(韓国の個人売買アプリ)、クーパン、Instagramショップなど。限定品やレアアイテムは3万ウォンを超えることもあります。

静かなウェルネス革命

マランギとワックプボールは『おもちゃ』ではなく、『常時接続文化への小さな反抗』です。ソウルを訪れる外国人にとって、この文房具街での体験は、現代韓国の若者がどのようにストレスと向き合い、心の平静を保とうとしているのか、その本質を理解する貴重な機会になるでしょう。

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